爪の縦線・黒い線とは
爪の縦線・黒い線とは何かについてまとめてみましたのでお伝えしたいと思います。
爪は皮膚がかたくなって、指を保護するために進化してきた過程があります。
ピンク色に見えるのは毛細血管が透けているためで、なめらかな表面となっているのが健康な状態です。
加齢によって皮膚にシワが増えるように、表面上もでこぼこしたり、線ができたりすることもあります。
ただし、なかには注意が必要な症状もありますので、ここでは爪に現れる線について原因と治し方をみていきます。
表面に白い縦線が入ったような状態になることがあります。
この症状の根本的な原因は老化だといわれています。
肌環境が老化の影響を受けてしまうように、水分量を維持する力が弱まったり、乾燥しやすくなったりすることで引き起こされます。
肌がカサカサした状態になるとひび割れや粉が吹いたようになるのと同様に、縦線が現れやすくなるのです。
また、栄養バランスの偏った食生活や運動不足などによる代謝の低下によっても血行不良をまねいて、環境の悪化に繋がります。
肌のターンオーバーの改善と同じく、栄養を摂取して保湿を心がけることが治療への近道です。
特に肉や魚、大豆などのタンパク質が豊富な食材を積極的に取り入れると良いでしょう。
保湿にはハンドクリームでも良いですが、より効果を高めたいのであれば専用のネイルオイルを使用するのが好ましいです。
末端冷え性の方などは、指先まで栄養が行き渡りにくい傾向がありますので、同時に指先に向かってマッサージをすると相乗効果が得られます。
お風呂上がりに保湿ケアと一緒に習慣化するのもおすすめです。
また、乾燥しないように部屋の湿度に気を配ったり、洗い物でダメージを与えないようにゴム手袋をしたりすることも重要な予防策となります。
爪に黒い線が現れた場合にはいくつかの原因が考えられます。例えば、皮膚にシミができるようにメラニン色素の量によって黒い線ができる場合や、何かにぶつけた時にできる外的刺激による内出血性炎症などです。メラニン色素によるものは体にとっても無害ですし、内出血性炎症も消毒をして安静にすることで自然治癒していきます。
しかし、油断してはいけないことは、黒い線には皮膚がんの可能性もあると言うことです。初期症状としては、ほくろや内出血のような1mmから2mm程度の黒い点が現れます。
色の濃さや太さ、間隔などもバラバラです。
■POINT■
色の濃さや太さや間隔がばらばらだったり、痛みや出血を伴ったり、大きさが急激に変化するような場合は、早めに医療機関の診断を受けることが大切です。
横線の原因は、
爪の付け根へのダメージや縦線と同様に栄養不足によって現れることがあります。
爪は少しずつ伸びていきますが、横線は後から入るのではなく、伸びてくる時に線が入ります。
付け根の部分へのダメージがなぜ影響するのかというと、爪を作るために重要な働きを行う組織があるからです。
どこかにぶつけることでも起こりますし、なかでも甘皮処理の積み重ねによる負担が原因であることも多いです。
不規則な生活や偏った食生活で、付け根部分の組織に栄養が行き渡らなかった場合でも見られることがあります。
治し方はタンパク質やビタミン類などの栄養素を摂取することを心がけて、甘皮処理を行う場合には注意をして行うことです。
甘皮は保護する役割も持ちますので、本来は自然なものです。
力を入れて無理に剥がすことのないように余分なものだけを取り除きましょう。
爪は健康のバロメーターと言われるほど、生活習慣や健康状態を表しやすい場所です。
老化によるシワや栄養不足によって現れる症状が多いと思いますが、
気になりだしたら思い当たる節がないか見直す機会にすると良いでしょう。
ただ、皮膚がんのように早急な治療が求められる場合もありますので、気になるようでしたら医療機関に相談することが賢明です。