手・足・指の変形・外反母趾

靭帯性外反母趾(じんたいせいがいはんぼし)

【巻き爪・外反母趾情報】外反母趾・指の変形と痛み
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靭帯性外反母趾とは

靭帯性外反母趾とは何かについてまとめてみましたのでお伝えしたいと思います。

この靭帯性の外反母趾の症状としては、親指全体が大きく根元から曲がってしまっている状態で、外反母趾の中でも、靭帯性外反母趾(じんたいせいがいはんぼし)は、その名前の通り、靭帯が緩んで起こってしまうパターンの外反母趾です。
足の形も色々あって、その足の形にもよると思うのですが、筋肉・靭帯が緩んだりしてアーチが崩れてしまったバージョンの外反母趾という感じでしょうか?

これは特に女性に多く見られる症状だと思いますが、
パンプスやミュール・ヒールなどを履いた際は、外反母趾の記事の中でも紹介させていただきました通り、靴などからの圧迫もあったり、踏ん張れなかったり指が丸まってしまったりとしてしまいます。
そのような状態が続くと、靭帯がゆるんだりしてしまうという事。

また、足の裏は反射(足底反射)というものがあり、足の裏で危険をさっちしたりっして足を守ろう体を守ろうと人間の原始的な反射が起こるらしいのですが、
我々現代人にとって、はだしで地面、特にそのを歩くなんてことは、海やキャンプなどでなければなかなかすることではありませんよね。

そうすると、この反射(足底反射)が起こらない状況が続くだけでなく、足や指の筋肉をなかなか使わない私たちは、さらに追い打ちをかけて足や指の筋肉がさらに弱まったりしてしまうのです。

靭帯(筋・スジ)というのは筋肉の延長線上にあります。
筋肉が収縮(伸び縮み)しないと、その先(付け根)にある靭帯も働かなくなったりうまく作用しなくなってしまいます。

そうすると、先ほど挙げたパンプスやヒール等の影響も重なったりした際に、
緩んでしまった靭帯+外からの無理な力
という図式でどんどん指が曲がって行ってしまうというわけです。

それでは、この靭帯性外反母趾はどのような治療法や予防法があるのでしょうか?

外反母趾5種類(靭帯性・仮骨性・混合性・ハンマートゥ性・病変性)の中でも、この靭帯性外反母趾は、靭帯・筋肉に関係しているという事ですから、
もちろん悪化してしまったりしたら足や靭帯・筋肉等の手術も必要になるかもしれませんが、
予防法があればしたい。
自分で外反母趾を治せるならそうしたい。
というのがあるので調べてみると、
やはり、私たちが出来る事(予防法や治療法)としては、一番身近なのがエクササイズや筋トレという事になります。

足の筋肉が弱まってる=足の筋肉を鍛えましょう!
ということです。

方法①
タオルを使ってムギュムギュ運動
座ってもたってもいいですけど、座ったほうが楽だと思うので座りながらをお勧めします。

ステップ1:座ったら足の裏にタオルを置きます。
ステップ2:足を動かさないで、指を動かしてタオルを手前に丸め込んで(引き込んで)行きます。
ステップ3:今度は逆に足の指でタオルを奥に追いやるようにします。
はい、ただこれだけです。

注意点:足の指だけでタオルを動かすのがポイント! 最初のうちは、指だけじゃなくて足でタオルを動かそうとしやすいので注意ですね。

これはテレビを見ながらでもできるし便利でおすすめ!
でも、疲れますので無理はしないようにお願いします。
とくに指だけって結構大変で、緩んでたり弱まってる筋肉を使うわけですから、すぐに足の指がつっちゃいそうになるので無理はきんもつです。

方法②
ゴムで引っ張りあう運動
ステップ1:両方の親指にゴム(ちょっと太めか平べったいゴム)無ければヘアバンドでもいいと思いますが、それを親指に引っ掛けて親指で引っ張りあいます。

これだけです。
この方法は、筋肉をきたえるだけでなくて周りの筋肉をほぐしたりしてくれるのでテレビでもよく紹介されている方法です。

外反母趾について整骨院の先生からの意見

この靭帯性の外反母趾について、整骨院の先生に聞いたところ、
やはり上の予防法やケア法は正解だと言ってくれてました。以下、先生のコメント
「靭帯性の外反母趾は、筋肉や靭帯の弱まり・ゆるみが原因でなる場合が多いです。
ですので、その緩んだり弱まったりしてしまった筋肉を復活させてあげることを考えながら過ごすといいと思います。
そして、いろいろな先生の意見があると思いますが、
痛みがあまりない靭帯性の外反母趾であればあまりサポーター等は私はお勧めしていません。
なぜかというと、サポーターは筋肉の代わりにサポートしてくれるものですので、
サポーターの力に頼る=その筋肉を使わなくなる
ということになるからです。
ですので、さきほどの2つの自分でできる運動はとてもいいと思います。
でも予防は良いですが、痛みや変形が悪化したりする前に、一度整形外科さんや我々専門家のところを訪れてみてもらう事をお勧めします。」とのことです。
どうもありがとうございました。